ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

立て続けの宇宙科学ニュース

この一週間ほどBBCニュースでは宇宙科学上の発見のニュースが立て続けに報道されているが、この間NYタイムズではそれらが一切報道されていない。このウェブサイトを立ち上げて2ヶ月経っていないが、おそらくこういうことは珍しいのではないだろうか。BBCニュースではサイトに掲載した他にまだ3件ほど宇宙関連の発見ニュースがあるが、まだ読んでいないので掲載していない。
BBCニュースで報道された宇宙科学上の数件の発見のうち、宇宙の暗黒物質の分布データが作成されたことは、日本の三つのニュースサイトでも報道されている。素人目にもこのニュースは興味深いと思われる。特に、暗黒物質という、未知の物質の存在とその偏在性について、改めて認識させてくれたという点が大きいと思う。

この暗黒物質という、未知の物質に関する説明としてはBBCニュースで用いられていた表現が当を得ているように思われた。普通に物質として観測できる星星はいわば光り輝く夜の都会であり、その周辺には暗黒物質という広大な目に見えない郊外が広がっている、というわけである。

暗黒物質に関しては新しい報道はもちろん、その存在についても一般に知らされることが少ない。実体が何も分かっていないのだから話題にも仕様が無いのかも知れないが。

やはりウェブサイトに掲載した、後の2件も興味深いものだ。一つは、アンドロメダ星雲には巨大なハローがあり、殆どわが銀河系とオーバーラップしている程だという話。アンドロメダ星雲は銀河系の隣であるということが改めてわかるが、その距離はこの様な星雲の研究にとって好都合な距離であるらしい。

もう一つはクエーサーに関するニュースであるが、このニュースにはクエーサーそのものの理解が難しく、私にとっては当面お預けにせざるを得ない。

こういった多くの宇宙科学上の発見はアメリカのハッブル宇宙望遠鏡と近年、各地に建設された巨大望遠鏡の成果であるようだ。正直なところ、ハッブル宇宙望遠鏡のことは名前だけは聞き覚えがあったものの、その実体についてはこれまで何も知らなかった。これについてはもっと詳しく知る必要がありそうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%96%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1
http://en.wikipedia.org/wiki/Hubble_Space_Telescope