ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

動物行動学と進化論

新発見に関わる科学ニュース記事で圧倒的に多いのは医学関係を除いても、常に生物学関係である。生物学と言っても当然幅広い専門分野をカバーしているが、分子生物学とか、生化学のような分野を除くと、大体は動物行動学あるいは生態学といった分野になるの…

自然のサイクルによるCO2濃度変化

(07/08/23) 氷期・間氷期:地球の公転・自転が影響 東北大など、南極の氷で実証 (msn毎日) http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070823ddm003040098000c.htmlこの記事を見てすぐに思い出すのは「世紀末の気象」で取上げられていた南極ボス…

北極地域の大気汚染

前回まで根本順吉著「世紀末の気象」と最近数ヶ月の温暖化関連ニュースとの比較読みをした結果、一応個人的には温暖化のメカニズムに関する問題は決着したように思われた。積読状態にあったこの本を引っ張り出してきたきっかけは、今年初め頃IPCCの報告が世…

この2ヶ月間におけるBBCニュースを中心とする温暖化関連記事と根本順吉著『世紀末の気象』、1992年、筑摩書房―とを合わせ読む。(4、完)

(前回より継続) 地球温暖化の要因については他にも色々挙げられている。『世紀末の気象』では、第一要因として太陽活動が主因とされ、空気中の水蒸気量、メタン、CO2量とともに氷河、氷床、雪原等の後退その他が正のフィードバック要因とされている。ただし…

この2ヶ月間におけるBBCニュースを中心とする温暖化関連記事と根本順吉著『世紀末の気象』、1992年、筑摩書房―とを合わせ読む。(3)

(前回よりの続き) 『世紀末の気象』において、上記のような過去の温暖記におけるCO2およびメタンの増加が気候変化に追随して起こり、その逆ではないとしている根拠は、大気中のCO2増加の原因が他に考えられないからとしている。先の北極海堆積物調査に関して…