生物学
(別のブログに掲載した記事ですが、こちらにも転載します。)一般に科学的な測定には大抵、時間が何らかの形で関わっている。第一、測定事体に時間がかかる。例えば温度計を読み取るにしても、厳密には絶えず変化しているし、温度計事体、周囲の温度に追随…
日本の有名紙サイトおよびBBCニュースとNYタイムズの科学記事から題材を見つけて記事を書くという、当初の目標は昨年の春ころまでは辛うじてなんとか続けてきたのですが、それ以後は一種のスランプなのか、ついには新聞サイトの記事をチェックすることもなく…
海洋学の話題でニューヨークタイムズに2件、その内1件はBBCニュースにも報道されている。ひとつは海洋の攪拌にかかわり、他方は海洋と大気との反応に関わる最近の研究で、何れも生物が関わっている。 (09/07/27) Scientists Find a Microbe Haven at Ocean’…
次の2つの記事(NYタイムズとBBCニュース)ではヘビの蛇行前進のメカニズムが解明されたことを紹介している。 (09/06/08) Snakes' Locomotion Appears a Matter of Scales (N) (09/06/09) Snake slips show slither secret (B)同じ内容だが、BBCニュースの方…
BBCニュースのこの記事には多くのBBC科学ニュース記事と同様、動画がついていて、それは非常にインパクトのある面白い映像だ。 (09/04/30) Birds show off their dance moves (B)オウムの一種がまぎれもなく音楽のビートに合わせて踊っている。ビートの早さ…
ニューヨークタイムズの記事 (09/02/05) Possible Link Between Dam and China Quake (N) は、冒頭の方で「a growing number of American and Chinese scientists are suggesting that the calamity was triggered by a four-year-old reservoir built close…
昨年秋の終わり頃から多忙になり、ウェブサイトを含め、更新できない期間が続いた。 年末から年始めにかけ、少し時間をとってブログの方から再開しようと思ったが、ため込み、あるいは見過ごしてきたニュース記事の中身から何かを拾い出してあれこれ考える気…
いわゆる脳科学の範疇に入るニュースは常に可成りの頻度で出現している。その研究方法やアプローチは様々で多彩といえるが、一般人にはその意義が分かりかねるのも多い。しかし脳の研究というと誰もが興味を持って当然というところがあり、その意味で一般人…
多くの人々にとって特に切実でもないが、結構よく知られ、興味深く思われている生物学上あるいは生理学上の問題がある。盲腸と虫垂の機能がそれだ。虫垂炎にかかる人が多いからかということもあり、虫垂が何のために存在しているのかが分かっていないという…
毎日多彩な発見のニュースが相次ぐ中、一般人ないし素人にとって、切実であると同時に無条件で面白いものはどうしても生物学、生理学や心理学なども含んだ、広い意味での生物学の話題になってしまう。(08/05/13) Sloth's lazy image 'a myth' (BBCニュース) …
(08/03/11) The Claim: Identical Twins Have Identical DNA (N) http://www.nytimes.com/2008/03/11/health/11real.html?ref=scienceこの記事は11日付けで公開されているから、既に1週間以上、経過している。ニュースソースの雑誌はMarch issue of The Amer…
もう一ヶ月が過ぎ、アーカイブに入るころかも知れないが、人と動物との関わりに関する興味深い記事があって、これは「発見」の方ではなく、「動物・植物ニュース」の方にリストアップした。 (07/10/02) The Ambivalent Bond With a Ball of Fur (N), by NA…
(07/09/27の記事に引き続いて) エコロジーが政治的なものであることは今や殆どの人々の合意するところといってよいのだろう。ただ、「科学であると同時に政治でもある」と見る立場もあるだろうし、「科学ではなく政治である」と見る立場もあるかもしれない…
アサヒコム、16日の記事、「(07/09/15) 薬剤耐性遺伝子、海の細菌から人体へ移動も 愛媛大研究」 http://www.asahi.com/science/update/0915/OSK200709150076.html を見て、おや、と思った。というのはつい最近の記事、(07/09/04) BBC News | Enlarged Imag…
このブログの記事で今までのところ最も多くアクセスされた記事は3月24日付けの記事で、「ニセ科学・疑似科学」に関するものだった。この問題に対する基本的な考えは今も変わっていない。科学という、それ自体の定義が不可能ではないものの定義の方法に多様な…
新発見に関わる科学ニュース記事で圧倒的に多いのは医学関係を除いても、常に生物学関係である。生物学と言っても当然幅広い専門分野をカバーしているが、分子生物学とか、生化学のような分野を除くと、大体は動物行動学あるいは生態学といった分野になるの…
今年の2月18日付けのニューヨークタイムズ記事 (07/02/18) Genetic Tests Offer Promise, but Raise Questions, Too (N) http://www.nytimes.com/2007/02/18/business/yourmoney/18reframe.htmlについてはウェブサイトの方に要約を載せ、2月27日付けのこのブ…
ニューヨークタイムズとBBCニュース、そしてよみうりオンラインで報道されたが、世界の飼い猫のすべてが中東のヤマネコであるFelis silvestris lybica の、少なくとも5匹以上の雌を先祖に持つことがDNA研究で分ったそうである。もちろん5匹の雌猫が同時にそ…
新発見に関わる内容というコンセプトは、もともとそれほど厳密に考えているわけではないにしても、やはり取捨選択に迷うことが多い。 msn毎日(07/05/09)の記事:ツシマヤマネコ:対馬南部下島で、23年ぶりに確認 http://www.mainichi-msn.co.jp/science/…
脳の対称性或いは非対称性とは何だろうか。 対称性という言葉は非常に抽象的な言葉だから、様々な意味で使われる。脳機能で使われる対称性にはどのような意味があるのであろうか。とはいっても脳あるいは脳機能の対称性、非対称性という言葉はウェブで検索し…
今月19日、20日には国内3紙に植物ホルモンの一つ、花成ホルモンが発見されたとの記事が報道された。3紙の中ではアサヒコムが速く、内容も詳しかった。*「花咲かじいさんの灰」を特定 日、独の研究グループ:http://www.asahi.com/science/update/0419/TKY2…
4月4日のBBCニュースの記事 "Firm in GM insulin breakthrough" http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/6518787.stm と4月9日のニューヨークタイムズの記事 "How to Confine the Plants of the Future?" http://www.nytimes.com/2007/04/08/business/yourmoney/…
(07/03/18) What Happens When You Tickle a Rat? See for Yourself (NYタイムズ) http://tierneylab.blogs.nytimes.com/2007/03/18/what-happens-when-you-tickle-a-rat-see-for-yourself/笑いの研究というと心理学か哲学といった意味的研究の領分に属すも…
遺伝子研究による人類学や歴史学の、従来の学説を覆す、或いは再考をせまるような発見のニュースが相次いでいる。特にイギリスで盛んに研究が進められているのだろうか、イギリス人の遺伝子的研究では以前に、特定の苗字を持つ人たちにアフリカ人特有の遺伝…
幹細胞、ES細胞関連と遺伝子関連のニュースも相変わらず相次いでいる。 24日の(B)ニュース記事http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6359011.stm ではクローン羊ドリーが誕生して10年目ということで、その後の進展や見通しについて述べられている。こ…
とくにBBCニュースの記事であるが、化石に基づく研究の記事が連日登場している。 22日には翼竜の化石から、それらが足も翼のように使用し、複葉機のようにして飛んでいたという新説が紹介された。25日にはオーストラリアの洞窟で大量の動物化石(骨)が発見…
BBCニュースの記事、Flying dinos had bi-plane design http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6287367.stm も非常に面白い研究だ。 これは化石で発見されている初期の翼竜に、後ろ足も羽が生えていたことから、トンボのような4枚の翼で飛んでいたと考…