ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

エコロジーについて

(07/09/27の記事に引き続いて)
エコロジーが政治的なものであることは今や殆どの人々の合意するところといってよいのだろう。ただ、「科学であると同時に政治でもある」と見る立場もあるだろうし、「科学ではなく政治である」と見る立場もあるかもしれない。これはやはり、一面で科学であり、一面で政治であると考えるべきだろう。そのように考えなければ発展性がない。

エコロジーが政治でもあるとすれば、それは人間社会の政治を超えた政治、超政治とでもいうべきものを目指しているともいえる。そうでなければ人間社会の政治、現在の政治そのものでしかなくなるからだ。しかしそのようなものは現在にあり得るものだろうか、という大きな疑問が湧き起こる。もっと具体的にいえば、現在の科学的世界観の中でそのような存在があり得るだろうかということである。科学であればこそ人間社会を超えた自然に視野が広がらなければならない。しかし同時に、現在の科学的世界観では人間を超えた精神的な存在は視野には無い。