エコロジーについて
(07/09/27の記事に引き続いて)
エコロジーが政治的なものであることは今や殆どの人々の合意するところといってよいのだろう。ただ、「科学であると同時に政治でもある」と見る立場もあるだろうし、「科学ではなく政治である」と見る立場もあるかもしれない。これはやはり、一面で科学であり、一面で政治であると考えるべきだろう。そのように考えなければ発展性がない。
エコロジーが政治でもあるとすれば、それは人間社会の政治を超えた政治、超政治とでもいうべきものを目指しているともいえる。そうでなければ人間社会の政治、現在の政治そのものでしかなくなるからだ。しかしそのようなものは現在にあり得るものだろうか、という大きな疑問が湧き起こる。もっと具体的にいえば、現在の科学的世界観の中でそのような存在があり得るだろうかということである。科学であればこそ人間社会を超えた自然に視野が広がらなければならない。しかし同時に、現在の科学的世界観では人間を超えた精神的な存在は視野には無い。