脳科学
表記の本についてはこの3月に某所の図書館で最初のごく一部を読み、ちょっとした読後メモを矢車SITEの方に書きました:http://yakuruma.blog.fc2.com/blog-entry-177.html。今回、前回読んだ箇所を含めて一部を残して通読し、今度はブログ「意味の周辺」の方…
―前回のこのテーマでの記事では、この有名な著作の基本前提となる主張への疑問に絞って掘り下げてみましたが、今回は「脳科学」という分野への著者の考え方あるいは方法論と一般的な認識について考えてみたいと思います。― 最初の「唯脳論とはなにか」という…
最近は更新回数が少なくなって久しいですが、このブログでは当初から、科学ニュース記事の中でも脳科学関連の問題には特に興味を持って取り上げてきました。今回、別のブログ、「意味の周辺」の方に「読後メモ」カテゴリーで表記タイトルの記事を書きました…
科学上の発見のニュースと言えるものは、大抵は専門誌に掲載されたとか、発表予定であるなどの契機でで公開されることが多いが、記事の書き方、表現の仕方はその都度、微妙に違っている場合がある。多くの場合はそういう論文が発表された、とか、そういう内…
引き続き、脳科学と銘打たれるもののみならず、一般の心理学、あるいは医学などの分野を含めて心身に関わる興味深い発見の科学ニュースが次々と出てきている。 その中で次のNYタイムズのニュースは、心身症的な印象が強い過敏性腸症候群についての考え方の変…
今月初め頃になるが、BBC科学ニュースに次の様な発見の記事があった。 (08/08/07) 'Can anyone hear that picture?' (B)これは新しいタイプの共感覚が発見されたという報告で、具体的にはスクリーンセーバーの動的なパターンを見て音を聞き取る事ができる人…
いわゆる脳科学の範疇に入るニュースは常に可成りの頻度で出現している。その研究方法やアプローチは様々で多彩といえるが、一般人にはその意義が分かりかねるのも多い。しかし脳の研究というと誰もが興味を持って当然というところがあり、その意味で一般人…
(07/04/27) Mouse brain simulated on computer (BBC) http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/6600965.stmBlueGene L というスーパーコンピューターを使ってネズミの大脳皮質の半分をシミュレートしたというニュース。大脳皮質をシミュレートするというの…
脳の対称性或いは非対称性とは何だろうか。 対称性という言葉は非常に抽象的な言葉だから、様々な意味で使われる。脳機能で使われる対称性にはどのような意味があるのであろうか。とはいっても脳あるいは脳機能の対称性、非対称性という言葉はウェブで検索し…
匂いを利用することによって記憶力を高めることができるという発見。 (07/03/09) Study Uncovers Memory Aid: A Scent During Sleep http://www.nytimes.com/2007/03/09/science/09sleep.html?ref=science 昨年12月にNYタイムズに掲載された、海馬と皮質との…
1/25付けのNYタイムズとBBCニュースに、脳内で「島」と呼ばれる部位に障害が起きると煙草依存症が治るという発見の記事が掲載されたが、今月の2/6にはやはりNYタイムズで、その続報というか、解説記事が掲載された。http://www.nytimes.com/2007/02/06/healt…
先月に引き続き、NYタイムズに海馬の機能に関わる記事が出た。 http://www.nytimes.com/2007/01/23/health/psychology/23amne.html?ref=science ウェブサイトhttp://www.ne.jp/asahi/qz/jtnk/sci/hakkentop.html に書き入れた要約を再録すると次のとおり。 ―…
BBCニュースの記事 "Scan shows how brains plot future" http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/6216913.stmと、読売オンラインの記事「脳で数字を処理する場所を特定…京大教授ら」 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070104i303.htmは、共にMRIを用い…
記憶のメカニズムに関する発見と、ある日本人のサバイバル・ミステリー NYタイムズやBBCニュースの科学欄記事は項目が多い上にそれぞれの分量が多いものだから、やはり、追いかけて行くのは大変だ。 記憶は脳の海馬と新皮質との「対話」によって定着するとの…