地球科学
かなり長期間ブランクがありましたが、NYタイムズの温暖化問題関連記事を見てみました。とはいっても、もうひと半月ほど前の記事です。 The Conversion of a Climate-Change Skeptic この記事は、次のサイトのデータを元に書かれています。 Berkeley Earth S…
先日インターネットの報道番組IWJ INDEPENDENT WEB JOURNALで、鳩山元総理への長時間インタビューを見た。もちろんテーマは科学ではなく政治であるけれども、最後の方でCO2温暖化説が話題になり、元首相の見解が述べられていた。もちろんこれは政治家に対す…
(別のブログに掲載した記事ですが、こちらにも転載します。)一般に科学的な測定には大抵、時間が何らかの形で関わっている。第一、測定事体に時間がかかる。例えば温度計を読み取るにしても、厳密には絶えず変化しているし、温度計事体、周囲の温度に追随…
(ウェブ上の科学ニュースに即して一般人の立場から記事を書くという、このブログ当初からの行き方が中断したような状態からまだ抜けだせないでいます。 昨年にはCERNの加速器による実験でニュートリノの超光速が測定されたというニュースが話題になり、今年…
この記事は別のブログ「意味の周辺」に掲載した記事ですが、本ブログでも取り上げてきた重要なテーマの1つである地球温暖化問題とも関係の深い記事であるため、こちらにも転載します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・梅棹忠夫著「…
今回の原発事故をきっかけとした原発廃止の動きに関連して、またCO2温暖化問題にも注目が集まってきそうな雰囲気です。CO2温暖化説の問題についてはこのブログでも何度か記事を書いてきました。しかし科学ニュースの記事に即して科学技術上の問題を考えると…
日本の有名紙サイトおよびBBCニュースとNYタイムズの科学記事から題材を見つけて記事を書くという、当初の目標は昨年の春ころまでは辛うじてなんとか続けてきたのですが、それ以後は一種のスランプなのか、ついには新聞サイトの記事をチェックすることもなく…
科学欄記事としての地球温暖化問題の記事は、日本の新聞サイトでは余り目立った記事が見られなくなったようだ。ニューヨークタイムズでは、いつの間にか環境レポーターによるドットアースというブログがサイエンス記事のリンクから消えていた。このコラムで…
最近は余裕がなく、あまり本ブログの更新をしていませんが、別のブログで更新した幾つかの記事が、このブログでも取り上げてきた問題に関わっていますので、とりあえずリンクしておきます。「疑似」という言葉の弊害 地球温暖化問題の個人的重圧 ― 前回に続…
BBCニュースでもNYタイムズでも、科学欄では豊富なスライドショーや動画などを提供しているが、特にBBCニュースではテレビ番組との関わりもあって、日本のニュースサイトには見られないような寛大さで惜しみなく映像を提供しているといえる。そんな中で多い…
前回に取り上げた地震研究のニュースより少し以前に、やはり地震関連の興味深いニュースが3件ほどあったので、メモしておきたい。近い方から挙げると。毎日新聞サイトの記事。(09/10/22) 蛇紋岩:沖縄の大地震抑制 ひずみのクッションに (m) ネイチャー誌に…
最近、11月4日付けのBBC科学ニュースで、Nature誌に発表された地震の新理論に関する研究が紹介されている。 Major quakes could be aftershocks これは、少なくとも個人的に、非常に注目すべき研究のように思われる。ただし、アメリカの University of Misso…
今月の12日と13日、ウェブ版朝日と毎日の科学欄で、10月9日に発表された環境省、気象庁、および文部省による温暖化予測の報告書の内容が報道された。両方の記事を見て直ぐに気になった、というよりも呆れてしまったことは、何れの方も、科学ニュースとして伝…
政治の世界では再び温暖化政策が重要なトピックになり、ライフスタイルというか、日常の問題としてマスコミに取り上げられる話題としても相変わらず、と言うよりますます「エコ」が耳につくようになってきている。とくにテレビコマーシャルでそれが言える。…
海洋学の話題でニューヨークタイムズに2件、その内1件はBBCニュースにも報道されている。ひとつは海洋の攪拌にかかわり、他方は海洋と大気との反応に関わる最近の研究で、何れも生物が関わっている。 (09/07/27) Scientists Find a Microbe Haven at Ocean’…
ヨーロッパの金星調査衛星の新データに基づいた研究の記事がBBCニュースで報道されている。 (09/07/14) Probe hints at past Venus ocean (B) この記事を読むと、確かに現在色々な意味で金星は興味津々の惑星であることが分かる。今回の発見というのは、赤外…
日本は地震国で地震の研究も進んでいると言われているが、その割りに理論的な面での目新しい研究が紹介されることは少ない印象がある。もちろん、断層が発見されたとか、そういったニュースはよくあるが、発生した地震の解析といった面でも理論的な面でそれ…
先般、このブログ記事で取り上げたように、四月に読売新聞やBBCニュースなどで報じられた同種のニュースが、2ヶ月ほどたった現在、再び朝日新聞で取り上げられている。 弱る太陽 活動200年ぶりの低水準この朝日のニュース記事は先に取り上げた読売やBBCニ…
前々回に取り上げた読売新聞のニュース「太陽この100年で一番元気なし、黒点見えない日88%」と同じ趣旨の内容が、さらに大げさに拡大したような形でBBCニュースに掲載されている: 'Quiet Sun' baffling astronomers この記事では(地質学的な記録など…
温暖化に関わるニュース報道では、特に日本の新聞サイトでは何か散発的というか、突発的というか、脈絡があまり感じられないという特長があるような気がする。国連IPCCの報告のような場合、英米でも日本でも各社が一斉に報道するが、それ以外の場合、報道さ…
温暖化問題に関わる記事をこのブログとは異なった文脈で別のブログに書きましたが、この問題はこのブログでも何度も触れている問題ですので、こちらにも再録します。これを書いた文脈は特にここでは必要ないと思います。「温暖化問題で言えば、少なくとも対…
ニューヨークタイムズの記事 (09/02/05) Possible Link Between Dam and China Quake (N) は、冒頭の方で「a growing number of American and Chinese scientists are suggesting that the calamity was triggered by a four-year-old reservoir built close…
中国における歴史時代の気象に関わる非常に興味深い研究がBBCニュースで報道されている。(08/11/06) Monsoon link to fall of dynasties (B)この記事で取り上げられた研究は有史以来の気候の調査研究として非常に興味深いものであって、この専門分野内で現実…
環境問題とエコロジーとは、いろんな意味で宗教と科学の出会う場所であると思う。出会い方にもいろいろある。闘争の場になったり、一方が他方を従えたり、利用したりということもあるし、もちろん対等な友達になることもある。もちろんここで宗教と言っても…
7月24日に起きた岩手沿岸北部を震源とする地震は地下100キロのプレート内部で起きた地震で、活断層型とは違う発生メカニズムとされており、被害が少なかったために名前が付けられず、各ニュースサイトの科学欄でもあまり取り上げられていないが、例によって…
このブログはニュースサイトのサイエンス欄から、科学上の発見をテーマとする記事をリストアップしたホームページと連携する形で一昨年末から初めた。科学ニュースの内容も日英米各紙によって個性がある。とくにニューヨークタイムズの科学欄は記事の多さと…
今回の岩手・宮城地震を分析する幾つかの国内記事で、前回触れたような、中国四川省地震で表面化した問題と全く同じ問題が今回の地域の地震予測においても存在していたことが明らかになったようだ。 つまり、特定の断層、この場合は活断層単独の調査結果から…
科学ニュースとしての四川大地震関連の記事は読売と朝日で何度も繰り返し報道されている。読売はこれまでも、国内の地震が起きたときには頻繁に科学ニュースで取り上げており、今回も異なったソースからの解説が日をおいて多数報道されている。朝日でも数回…
BBCニュースとニューヨークタイムズではそれぞれ、最近の今後10年に向けての気温予想に対する紹介とコメントを合わせた記事を掲載している。(08/05/01) Next decade 'may see no warming' (B) http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7376301.stm (08/05…
温暖化が今後も続くにせよ、続かないにせよ、あるいは寒冷化するにしても、代替エネルギー開発の必要性については長期的に、異論の余地がない。 代替エネルギー関連のニュースで興味深く思われたものが幾つかある。初めはちょっと古くなるが、2月末のニュー…