化石による研究、発見の数々
とくにBBCニュースの記事であるが、化石に基づく研究の記事が連日登場している。
22日には翼竜の化石から、それらが足も翼のように使用し、複葉機のようにして飛んでいたという新説が紹介された。25日にはオーストラリアの洞窟で大量の動物化石(骨)が発見されたというニュースで、何れも現在は生息していない種類ばかりとの事である。つづいて新しい人種発見の可能性のある調査がインドネシアの洞窟で始まったというにユースが現れたが、これは29日の続報で、新人種であることが確定されたとの事である。このニュースは今のところ、NYタイムズにも、日本の三つのニュースサイトにも掲載されていない。しかしBBCニュースの頭蓋骨写真はショッキングであったし、もっとセンセーショナルに報道されないのが不思議に思われた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6294101.stm
この写真では紛れもない人の頭骨が白い手袋をはめた人の右手の中に収まっている。伸長1メートル程度の女性と見られる人骨だそうである。新人種と言ってももちろんネアンデルタール人のように絶滅した人種の話で、そういう原人は既に何種類かが知られている筈であるけれども、やはりこの様に極端に小さい頭骨写真で見ると何か新たな感慨が引きだされるような思いである。
化石ではないが、イギリスで特定の苗字を持つ人たちに共通してアフリカ人に固有の遺伝子を持つことが発見されたニュースもあった。これも一種の考古学になるのだろうか。日本とは直接関係が無いけれども興味深いニュースではある。