■
NYタイムズ2/6の記事
In Rigorous Test, Talk Therapy Works for Panic Disorder
http://www.nytimes.com/2007/02/06/health/psychology/06pani.html
ではニューヨーク精神分析家グループの報告で、(so-called)psychodynamic therapyがパニック障害に顕著な効果があることを厳密に証明できたとしている。
この記事では用語の難しさで混乱してしまった。見出しでは「Talk Therapy」となっている。文中では
(so-called)psychodynamic therapyとなっていて、古典的な精神分析とは少し違っているような書き方になっていた。ウェブサイトで調べてみると「精神分析療法」をPsychodynamic pshychotherapy と訳している専門のページがあったが、Wikipediaを見るとPsychodynamic pshychotherapy はPsychoanalysisとは異なるとしている。ただしこのページは「has not been verified and may not be reliable」となっていた。Psychoanalysisは当然日本語では精神分析になるが、精神分析そのものと精神分析療法とでも必ずしも同じではないのかもしれない。ともかく精神分析には流派によって色々あるということであろうか。
パニック障害も、Panic disorderに当るこの訳語を調べたところでは、かつては不安神経症と呼ばれていたものであるらしい。昔買った、宮城音哉篇、岩波小事典心理学ではパニックという言葉は「乱衆」といった訳語で出ているのみである。乱衆などという言葉、実際に使われていたのだろうか。
というわけで精神療法、精神医学関係の記事では理解しづらいことが多いが、とにかくこの記事ではこの療法が驚くほどの効果をもつことが、科学的に厳密な調査で明らかになったとしている。
記事の冒頭近くで"the ground rules may soon change"とある。ground rulesというのの意味が今ひとつ分からないが、とにかくこの方面で今後期待が持てるということであろうか。