この冬の平均気温
BBCニュースと読売オンラインとでそれぞれイギリスと日本の、今冬の平均気温データが発表された。それによると日本全国平均では1889年に観測を開始して以来、1949年と並び、最も暖かい冬であったとのことであり、イギリスでも同様に観測至上2番目であった。しかしイギリスの場合はこれまでの最高記録は1988-1989年との事であった。これは日本の1949年とは随分隔たっている。イギリスの場合、さすがに観測暦はふるく、イギリス中央部での記録が18世紀末から記録されており、1772年から現在までのグラフが載せられていた。それで見るとイギリス全土の最高を記録した1988年は急激な温暖化を示してはいるが、今年よりはかなり低く、イギリス全土の平均とはかなり差がある。このデータを見て改めて感じたのは日本国内、イギリス国内でも相当な地域差があるということ、そしてもちろん日本とイギリスとの違いである。当然のことであるが、しかし改めてこういう統計資料やグラフを見ての判断の難しさを感じた。
それでもイギリス中央部での気温グラフは18世紀末から現在までの連続したグラフになっており、興味深い。それを見ると1980年頃までは平均して非常に緩やかな温暖化が認められるけれども、それほど変化をしていない。1980年を過ぎてから急激に温暖化していることが分かる。