細菌のコミュニケーション
NYタイムズの記事 (07/02/25)When Germs Talk, Maybe Humans Can Answer http://www.nytimes.com/2007/02/25/business/yourmoney/25proto.html?ref=science
では細菌同士間のコミュニケーションの問題が取上げられており、興味深い問題なのでウェブサイトの方には簡単な要約を付記した。
具体的にはその種のコミュニケーションを絶ち切ることによって細菌による攻撃を防御する薬品が開発されたという話であるが、そういう薬品は開発されつつあるものの、どのようにして細菌間のコミュニケーションが成立しているかはまだ殆ど分かっていないということのようである。この問題自体、これまで存在が知られてはいたものの、それ以上研究されることがなかったとのことである。
これは今の科学ではそれ以上解明の仕様がないということであろうか。
細菌どうしが「コミュニケーション」を行っているというからには個々の細菌が情報を受け渡ししていると考えざるを得ない。情報というからにはそこに意味があり、意味を解する心、或いは意識といったものを想定せざるを得ない。現代の科学では心を扱えているとはいえないが、一応、心は脳に由来すると考えられている。とすれば脳を持たない単細胞生物に心はなく、情報を伝達しあうということなどありえないことになる。とすれば、「細菌どうしがコミュニケーションを行っている」と言うこと自体、「非科学的」ということになってしまうのであり、少なくとも脳が心の全ての起源でああると考える科学者にとってはこういう表現自体が許されないことになるのではないだろうか。
すくなくとも現在科学的に知られている物質や波動といった存在だけでは解明の仕様がないというのが本当のところなのではないだろうか。それとも現在の真に科学的といえる方法で捉えられる何らかの糸口のようなものがあるのだろうか。