温室効果ガスと大気汚染物質
アメリカ National Academy of Sciences のProceedingsの記事として、BBCニュースと読売オンラインにアジアの大気汚染と最近の異常気象との関連に関する調査が報道されている。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070308i203.htm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6421303.stm
こういう研究はもっと早くから、発表、報道されていていて当然という気がする。というのも最近の政治とマスコミ環境では排出ガス関連でもCO2問題一色だからである。なぜかと考えてみると、政治的な問題は別として、CO2問題はとにかく分かり易いから、という一言に尽きる。現実の地球環境でそれがどのような効果をもたらしているかどうかはともかく、具体的で量的な問題と他の要素を一切排除してのCO2の温室効果即地球温暖化というメカニズム自体は分かり易いこと極まりない。
煤煙や各種の汚染ガスはCO2以上に人間活動に直接繋がるものであることを前提とすれば、また雨嵐等の異常気象が温暖化と分離して考察できるのであれば、多少とも人間の努力によって地球環境をコントロールできることにも現実性を持つのだから、とにかくCO2問題一色という状況が変わるのは望ましいことだと思う。