温暖化問題2
このブログは昨年ウェブサイトとセットで計画し、昨年末から始めた。もともとどれだけのことが出来るか、予測もつかないままに始めたことでもあるが、それでも出来るだけ継続が可能になるようにニュースソースを日英米5つのサイトに絞り、内容的には新発見に関わることに限定した。当然、温暖化問題に関心を絞ってきたわけではない。しかし大きな問題であるし、丁度この問題で国連の報告書が発表された2月の始めより前の一ヶ月間程は、特にBBCニュースでは連日温暖化関連の記事の大攻勢で、それは大変気にはなった。しかし実のところうんざりする程だったので全く眼を通さなかった記事も多かった。そういうところへ届いたメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」を見、少々眼が覚めた思いで2月22日の「温暖化問題」の記事を書いた。その後は出来るだけ温暖化問題の記事には気をつけるようにしていたが、以前の記事も含め、結構多面的な記事も眼につくようになってきた。
(07/03/13) From a Rapt Audience, a Call to Cool the Hype (N)
http://www.nytimes.com/2007/03/13/science/13gore.html?ref=science
では昨年にドキュメンタリー映画として公開され、書籍でも出版されたゴア前米副大統領の「不都合な真実」に一部の科学者から、それも資料を援用された科学者からも批判や非難が集まっていることが報道されている。基本的なスタンスは別としても、少なくとも誇張が多すぎることは一般にも認識されてきているらしく思われる。
改めてBBCニュースの当時の記事を見てみると次のような記事もあった。これは例のメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」にも言及されていた英国の環境経済学者の報告書への批判記事で、「不都合な真実」の英国版にあたるものかもしれない。
Running the rule over Stern's numbers
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6295021.stm
環境経済学となるとなお問題が複雑になるが、自然科学の範囲でその後の温暖化関連のニュースを追い、引用されている科学者の発言を見てみると、NYタイムズの記事にしてもBBCニュースにしても、CO2を現在の温暖化の主要な原因であると科学者が断定的に述べているケースは少ないように見受けられる。