ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

健康法関連ニュース

健康法、特に病気の予防法に関するニュースも相変わらず途切れることがない。それらの中で特に注目すべきと思ったのは抗酸化ビタミン類のサプリメントを大量に摂ることへの反省を促す提言とも言える次のニュースである。
(07/03/13) Another Supplement, Under the Microscope (N)
http://www.nytimes.com/2007/03/13/health/13cons.html
世界的にビタミンC、A、E、ベータカロチン等の抗酸化ビタミン類のガン等の予防効果が喧伝された時期があった。しかし当時それは理論的な理由と、一部でのそれほど厳密ではない観察から得られた結論であり、統計的な研究はなされていなかったのであろう。要するに最近になってようやく、その統計的なデータが得られるようになって来たということであろうか。とにかく統計的なデータが出てきたようなのである。一つの研究ではビタミンCを除いて、その種のビタミン剤を多量に摂取することは寿命を短くするというデータも出ている。もちろんこの様なデータは解釈に難しい部分がつきものであ反論も出ているようである。しかし複数の研究結果から、少なくともこの種のビタミン剤を多量に取ることでガンを含む多くの病気の予防になるという考えは見直す時期が来ているという結論は参考にすべきだろう。個人的には当時から人参の摂り過ぎは良くないといった話なども聞いておりこの様な傾向は当時からも一部ではある程度予想されていた事なのだろう。