ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

火星の気候変化・温暖化

ニューヨークタイムズ10日の記事
Scientists Project How Dust Affects the Martian Climate
http://www.nytimes.com/2007/04/10/science/10obse3.html?ref=science

ウェブサイトに載せた要約を再録すると:
Nature に報告された Lori K. Fenton of NASA’s Ames Research Center and colleagues によるシミュレーションによる研究。火星の表面は観測開始以来、変化を続けてきた。今回、その明るさの変化は嵐の引き起こす塵(砂嵐?)に起因することが分かった。さらに火星大気温は毎年1度を僅かに超えて増加しつつある。南極の氷冠が縮小しつつあるのと関係があるかもしれない。

この記事のメインは火星表面の明るさ変化の原因としての砂嵐のことのようだけれども、後につけたりのように、しかし更に重要なこととして大気温変化と南極氷冠の縮小に触れられている。これは火星の温暖化の事実に他ならないようだ。もしも地球と共通する温暖化の原因があるとすれば太陽活動が当然考えられる。もちろん火星固有の原因かもしれないが、ニュース記事では原因に関しては全く触れられていない。