火星の温暖化 ―― 続き
このブログはすべての科学分野に関して素人の立場で(実際それが事実なので)、またソースに関しても専門誌にはアクセスすることなく、日米英の5つの新聞サイトに限定してウォッチすることにしてきた。それでもやはり時間的にも、能力的にも多くのニュースに対して十分厳密にアプローチすること難しい。
火星の気候変化に関する、NATUREに発表されたNASAの研究のニューヨークタイムズの記事に関する前回の投稿記事では、この記事を解釈して、砂嵐による表面明るさの変化と温暖化を別の問題として捉えたが、それは間違いであったのかもしれない。というのもネットでこの件について検索してみたところ(私自身はこの火星温暖化問題について、今回の記事を見るまでは、いっさい知識がなかった。)、この研究では火星の温暖化をこの、火星表面の明るさ変化のシミュレーションによる、年間で華氏1度強の上昇で説明できるという内容であったらしい。
記事を読み直してみると、確かにこの「モデル」が火星の「グローバル・大気温上昇」をも予想する、という風にかかれているので、火星全体の気温上昇をこの砂嵐によるグローバルな光反射率変化で説明できるという意味になる。しかし温暖化をもたらすこの砂嵐の長期的な変化を引き起こす原因については「モデル」には織り込まれていないように思える。この「モデル」は観測結果のみにもとづくもののようだからである。
やはり大本の原因としては太陽活動の可能性を否定できるものではないのではないだろうか。現時点で考え得る限り、そのように思えるが。