ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

無反射ガラスに期待

5/16 と6/7 のmsn毎日の記事で、反射の少ないガラスの低コストの製法が開発されたとのニュースを見て思ったのは、パソコンなどのディスプレーに使われるようになればいいのだが、ということである。記事ではレンズへの応用に付いて言及されており、それは当然のことであるが、個人的にはパソコン、テレビなどのディスプレーの改良に繋がってくれればありがたいと思う。

ちなみに記事では「光が空気とガラスの境界を認識しにくくなる現象」という記述があった。こういう擬人的な表現は自然科学や技術でもごく普通に、いたるところで使われている。特にITではこの種の表現はおびただしいものがある。ただ、この記事の内容に関していえば、この種の表現による理解はかなり低レベルな理解になることは確かである。もちろんもっと高レベルの説明になると難解になってしまうし、またいくら高いレベルの説明になっても比ゆ的な表現がなくなる訳でもない。それにしても、この場合のこの表現はIT技術の語法の影響が影を落としているような気がする。