ブログ・発見の発見/科学と言葉 [2006年12月~令和元年まで]

2020年6月22日、本サイトの更新と過去の記事はhttp://yakuruma.blog.fc2.com/ に移転しました。当面、令和元年までの記事が残されています。

以前のタイトル:ブログ・発見の「発見」―科学上の発見から意味を発見―

2007年に本ブログを開始したときは、ウェブサイト上の科学に関するニュース記事(BBCニュース、ニューヨークタイムス、および日本の有名新聞サイト)に関するコメントとして記事を書き始めました。現在、当初のようにニュース記事に限定することなく、一般書籍や筆者自身の記事を含め、本ブログ記事以外の何らかの科学に関わる記事に対するコメント、具体的には感想、紹介、注釈などの記事を書いています。(2019年4月)

「『顔の表情』テスト結果、東西で分かれる」という心理学実験結果

(08/03/18) East and West Part Ways in Test of Facial Expressions (N)
http://www.nytimes.com/2008/03/18/health/18face.html?ref=science

前回同様、これもニューヨークタイムズの記事。March issue of The Journal of Personality and Social Psychologyに発表去れたTakahiko Masuda, an assistant professor of psychology at the University of Alberta in Canadaの主導による研究。日本人と西洋人(具体的には何国人か書かれていないが、カナダ在住の人たちなのだろうか)とを比較対照した、カナダにおける日本人と思われる研究者の研究で、これもニューヨークタイムズで取り上げられているのに、日本の三紙に取り上げられていないのは残念に思う。科学欄しか見ていないので他の欄で取り上げられているかもしれないが。

特定の人物の表情を読み取り、判断する際に、日本人は周囲の人物の表情にも気を配り、参考にする傾向があるということを、非常にわかりやすく説得力のある実験で説明している。少しも意外な結果ではないが、わかりやすい実験で結果が明瞭に現れ、興味深い。もう少し詳しく、と掲載誌の本文を読んで見たいと思わせる。