インフルエンザ関連の古い(2,007年1月)ニュース
今回のインフルエンザ関連では科学ニュースとしても当然、多くの記事がBBCニュースとNYタイムズにも、日本の各紙からも出ているが、これはこの通り、現在特に日本では大騒ぎになり、各種のメディアで政府も加わって報道されていることでもあり、特に注目して目を通すことはしなかったし、ウェブサイトの発見ニュースのリストにも掲載しなかった。
インターネットではやはり、政府や一般メディアに対して批判的な記事や、そういうメディアからは得にくいような情報記事が眼につく。今回の「豚インフルエンザ」が細菌兵器かそれに近いものである可能性を示唆する記事は可成り早くから出ていたが、最近になって過去に絶滅したスペイン風邪がもとになっている可能性を指摘する記事が出現してきている。それらを見て思いだしたのだが、このブログを初めてまだ間もない2007年の1月に、それに関わりがありそうな記事を取り上げたことがあった。
スペイン風邪研究と鳥インフルエンザ
また、このブログと平行して公開しているウェブサイトの方でも多少詳しく紹介していた。
発見の「発見」
朝日と読売の記事のリンクはもう切れているが、BBCニュースとNYタイムズの記事は今でも見ることができる
Lethal secrets of 1918 flu virus (07/01/18) (B)
Scientists Recreate 1918 Flu and See Parallels to Bird Flu
またJan. 18 issue of the journal Nature に当の研究が掲載されているとのことである。
記事の内容は上にリンクした2007年当時の記事に要約した通りだが、日本人の研究者も研究に関わっているし、読売の記事では日本人の研究者の名前だけが出ていたようだ。
これらの記事だけからは、素人には今回の豚インフルエンザがそれに由来している可能性があるのかどうかは分からない。しかし当然、これらの記事だけから可能性を否定することもできない。
とにかくスペイン風邪のウィルスが世界の何カ所かに保存されていることは確実なのだから、こんなことは他にもありそうなことだとはいえ、改めて認識しておくべきことだろう。
また、オーソリティーには、このような事実についても何らかの「説明責任」があるのではないだろうかとも思えるのだが。