日本と同じ部分と異なる部分が共存しているNYタイムズのインフル関連記事
ニューヨークタイムズ科学欄でも引き続き、日本と同じような内容の新型インフルエンザ関連のニュースが続いているが、次の記事では、日本のマスコミと同じような内容と同時に日本とは異なる内容が共存している。
Swine Flu Hit Millions in Spring, Agency Says
日本と同じような内容というのは、ワクチンが不足している地域があるとか、子供用のタミフルが不足しているとか、そういう類の話題と、それに加えて対コレステロール薬であるスタチンが死亡率を下げるというニュースが発表されたことなどである。
一方、日本では報道あるいは発表されていない種類の内容というのは見出しにもあるように、今年の春の第一波の流行時に、すでに数百万人がこの新型インフルエンザに感染していたと見積もられることを、Centers for Disease Control and Prevention が発表したというニュースである。最初当局は具体的な数字を公表することを拒否していたのが、今回正式に公表されたということのようである。しかしその数字は180万〜570万と、かなり幅のある数字となっている。その期間にラボ検査で確認された患者数が44,000人という事なので、それよりも遙かに多くの人々が感染していたものと見積もっていることになる。日本では今のところこういう発表はないが、実際のところはどうなのだろうか。