環境
このブログの記事で今までのところ最も多くアクセスされた記事は3月24日付けの記事で、「ニセ科学・疑似科学」に関するものだった。この問題に対する基本的な考えは今も変わっていない。科学という、それ自体の定義が不可能ではないものの定義の方法に多様な…
(07/08/23) 氷期・間氷期:地球の公転・自転が影響 東北大など、南極の氷で実証 (msn毎日) http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070823ddm003040098000c.htmlこの記事を見てすぐに思い出すのは「世紀末の気象」で取上げられていた南極ボス…
前回まで根本順吉著「世紀末の気象」と最近数ヶ月の温暖化関連ニュースとの比較読みをした結果、一応個人的には温暖化のメカニズムに関する問題は決着したように思われた。積読状態にあったこの本を引っ張り出してきたきっかけは、今年初め頃IPCCの報告が世…
(前回より継続) 地球温暖化の要因については他にも色々挙げられている。『世紀末の気象』では、第一要因として太陽活動が主因とされ、空気中の水蒸気量、メタン、CO2量とともに氷河、氷床、雪原等の後退その他が正のフィードバック要因とされている。ただし…
(前回よりの続き) 『世紀末の気象』において、上記のような過去の温暖記におけるCO2およびメタンの増加が気候変化に追随して起こり、その逆ではないとしている根拠は、大気中のCO2増加の原因が他に考えられないからとしている。先の北極海堆積物調査に関して…
(前回よりの続き) これらの調査研究は何れも地質時代過去の温暖期の地質あるいは氷質の調査であるといえる。グリーンランドの氷の調査では氷の底の方は45万年〜80万年前となっているのに対し、北極海での調査では、北半球の氷原ができ始めたのはこれまでは…
昨年末、このブログとウェブサイトとを始めた頃、特にBBCニュースサイトでは大攻勢とも言えるほど温暖化関連の記事が集中し、とても全てに目を通す余裕はなかった。しかし最近になって温暖化関連の記事も多少落ち着きを見せ、当方も多少はウェブサイトとブロ…
数ある地球温暖化関連のニュースの中で12日のニューヨークタイムズの記事――(07/06/12) Warming in the Arctic? Blame the Snow. The Dirty Snow, That Is. http://www.nytimes.com/2007/06/12/science/12obse1.html?ref=science―― は特に注目すべきニュース…
アラスカで開かれているIWC総会に関するニュースはもちろん日本でも報道されているが、新聞社ウェブサイトの科学欄の記事としては殆ど取上げられていない。これはニューヨークタイムズでも同じである。しかしBBCニュースでは[Science/Nature]のカテゴリーに…
コウノトリに関しては先般のニュースの後にもヒナの一羽が死んだことや、飼育されていた一羽が死んだことなどが報じられており、どうも先行きはあまり明るくもないようである。 このニュースと多少似て、多少非なるイギリスでの出来事が、BBCニュースで少し…
CO2などの地球温暖化に寄与すると考えられているガスのことを普通「温室効果ガス」と呼んでいるが、別に「温暖化ガス」と呼ばれるときもある。英語では「Green house gas」の場合もあり、「Heat trapping gas」の場合もある。最近のニューヨークタイムズの記…
温暖化ガスではなく大気汚染の面からの調査研究の記事も少なくない。Ethanol cars may not be healthier http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/6563255.stm(BBC) によるとメタノール燃料ではオゾンが発生し、発ガン性物質の面ではガソリンよりも悪くなるかも…